大人買い
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私事で恐縮なのだが、ここ1週間ばかり、見事に身動きがとれずにいる。
まぁ、風邪をひいてしまったのは自己責任もあるが、思う用事もなかなか片付けられないのは精神衛生上あまりよろしくない。
もっとよろしくないのは食事の制限。
今回、腸のポリープを取ったために治療の前後で食事制限をせざるを得なかったのだが、その辛いこと!元来そんなに食べるほうではないが、それでも食べたいものが食べられないのは辛い。併せて禁酒状態なのも拍車をかけている。
改めて、何でも食べ、かつ飲むことができる健康が「ありがたい」と思う。
(相変わらず情けない内容である(^^;)
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見た瞬間、「とうとう来たか!」と思った。
数年前に主催者の山本夏彦氏が亡くなり、それでもどうにか続けて、押しのある特集を読ませてくれていた雑誌「室内」。
人の写っていない建築写真は使わず、特定のメーカーに媚びることもなく、宣伝はあくまで新聞広告のみ。時には世論に挑戦するような特集を組み「さすが」と唸らせてくれた一方で、新刊案内や、イベントスケジュール表のお世話にどれだけなったことか。
残念。と思う反面、仕方ないのかな。とも思う。
同時に日本の建築が、ますます「評論」不在になっていく危惧を覚える。
軟派な雑誌ばかりがもてはやされる中、それくらい「室内」の価値観はゆるぎなく存在したし、納得ができる説明が常にあった。この雑誌がなくなり、少なくともお金を出して「買いたい」と思う雑誌はなくなった。
どこかでひょこりと、復活してくれる儚い期待をしたいと思う。
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本が高い。
世間一般の相場がそうなのか、自分の中の物価が古いのか不明だが、最近、書籍の値段がやたら高く感じる。資料的な古書は仕方ないとしても、(当時よりも高い値がついていることもあるので)、ちょっと読もうかな?と思う新刊書が妙に高い。そういった本はたいてい写真が豪勢だったり紙が良質だったりで、本文はアッサリと読み終わってしまうのだ。過去に何度か買ったが、手元に残っているものはほとんど、ない。
自分の趣味に物凄く入り込むものや、資料としての価値があれば、多少高くても購入する。美術展のカタログなどが相当する。
けれど文庫本や新書が高いのは納得できない。高くてもよいが、それならば密度を濃くして欲しいと思う。もちろん読書は数で競うものではないが、台詞ばかりの小説と、みっちり詰まったコラム1冊の値段が同じだと思うと、なんだか納得できない。
世間言うところのベストセラーと呼ばれるものを手にとっても「え?これだけ?」と戸惑う。売れる本がすなわち良書とは限らないと、どこかで読んだが、むしろこの感覚が今の時代は非常識なのだろうか。
先日文庫本2冊と千円札を出した時、お釣に百円玉が戻ってきたのが妙に嬉しかった。ふと、学生時代によく古書店めぐりをして本を安く手に入れた時の嬉しさを思い出す。
やっぱりこれは、単にケチなだけなのだろうか?しばし悩む瞬間である。
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