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2006.03.12

休刊

見た瞬間、「とうとう来たか!」と思った。

数年前に主催者の山本夏彦氏が亡くなり、それでもどうにか続けて、押しのある特集を読ませてくれていた雑誌「室内」。

人の写っていない建築写真は使わず、特定のメーカーに媚びることもなく、宣伝はあくまで新聞広告のみ。時には世論に挑戦するような特集を組み「さすが」と唸らせてくれた一方で、新刊案内や、イベントスケジュール表のお世話にどれだけなったことか。

残念。と思う反面、仕方ないのかな。とも思う。

同時に日本の建築が、ますます「評論」不在になっていく危惧を覚える。

軟派な雑誌ばかりがもてはやされる中、それくらい「室内」の価値観はゆるぎなく存在したし、納得ができる説明が常にあった。この雑誌がなくなり、少なくともお金を出して「買いたい」と思う雑誌はなくなった。

どこかでひょこりと、復活してくれる儚い期待をしたいと思う。

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コメント

「室内」休刊をこちらで知りました。残念なことですね。
私もファンでした。真実がここにある、という感じがしました。投稿欄も素朴でおもしろかった。
でもきっときっと、何かの形に変容するのでしょう。「室内」的なものに、どこかで会うのでしょう。

投稿: cabine | 2006.04.09 17:37

cabineさま>

数年前に山本夏彦氏が亡くなって、いよいよかな、と思ったので覚悟はできていましたが、やはりなくなると寂しいものです。「ジャーナリズム」というものを貫いていた雑誌のような気がします。

しかし、こんなところにもファンがいるとは・・・(^^;

投稿: 新井ひで | 2006.04.09 18:42

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