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2006.06.26

ノーマル

「デザイン」と言う言葉が氾濫して久しい。

理屈をつけて「個性的な」形を作るのが「デザイン」である、と解釈されているのだろうか。デコレーションであっても「デザイン」と呼ぶのには賛同しかねる。

必要な機能を足し、不要なものを削ぎ落とした結果生じた形が、「デザイン」である。・・・と、ずっと思ってきたのだがデザイン熱の前では、あまり説得力がなかった。

そんなときにテレビで深澤直人氏のインタビューを見て、ああ、と安堵した。

氏のデザインしたものはずっと気になっていた。ただのシンプルとは違う、見て触って動かしてみると「ああ、そうか。ナルホド。」と、もの凄く納得する形なのである。そのプロセスや考え方は当たり前すぎるほど当たり前で、けれどデザインという言葉に対して抱いていたモヤモヤをスッキリとさせてくれた。

そんなデザイナーが提唱する「スーパーノーマル」展を見てきた。普通であることが美しいのは、それにふさわしい形だからなのだろう。

氏の著書「デザインの輪郭」もお勧め。

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コメント

僕も行ってきました。
今、脇にペットボトルがありますが、
これもスーパーノーマルなんでしょうかね。

投稿: テコ | 2006.07.03 18:10

テコさん>
私の頭上には、東急線仕様の「つり革」がぶら下がっておりますが、これなどいかがでしょう?

投稿: 新井ひで | 2006.07.03 19:41

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