木綿街道
名前に惹かれて旅行の折、「木綿街道」を尋ねた。
レンタカー屋で「どこですか?それ」と言われたほどささやかだが、旧い町並みがきれいに残されている。午後になって尋ねたせいか人通りも少なく、別の時間に入り込んだようだ。狭い場所ながら造り酒屋と醤油の蔵元もあり、時折漂ってくる香りもまたよい。
山陰の木綿は「藍の型染」が有名らしいが、残念ながら現在ではあまりお目にかかれない。この後に立ち寄った出雲民芸館で昔の絣や型染めを見たが、ざっくりとした糸を織った布は人の手仕事が見えていつまで眺めていても飽きなかった。
かつて木綿取引で栄えたという由来も含めて、ここの町並みは何度か訪れたことのある川越の「織物市場」を思い起こさせる。
ホームページを見ると町づくりにも取り組んでいるようなので、ぜひとも木綿をキィワードに頑張ってほしいと思う。店先のQRコードは情報ツールとしてなかなか良かった。
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