現場写真
花粉症でためらっていたのだが、意を決して庭園美術館に行ってきた。
ここは建物目当てで来る人も多いが、今回は純粋に展示目当てである。しかし、この日は桜が見頃を迎えていたので、どうやら花見の人が多かったようだ。
目当ての展示は「写真」。それも建物の写真ばかりを集めた展示であった。古くは幕末から、現代まで。中には別の展覧会で見かけたものもあるが、切り口が違うと見る角度も違ってくる。
こと幕末から戦前までの写真は、主役の建物以外をじっくりと見る。ごく当たり前であったろう家や道、堀の様子、人の服装などが当時を教えてくれる。昔のドラマなどもそうだが、映像・写真の資料価値というのは凄く高いと思う。
面白かったのは仙台メディアテークの現場から竣工までの写真。現場ですらプロの写真家の手のかかると、こんなに風になるのか、と。ごく当たり前のボルトが、美しいと思える写真はそうそうないと思う。
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