木綿以前
随分と前だが日本の繊維についての本を教えてもらったことがある。当時すでに絶版で古書店で探したのだが、ついぞ見つけることができなかった。
数年前、試しに検索をかけて引っかかったのがこの本。
絶版になっていた「新・木綿以前のこと」の著者・永原慶二氏の最後の著作である。歴史学の立場から日本における繊維の変遷・・・いわゆる からむしから、木綿へと代わっていく様子を辿っている。
読んでいて眠くなる部類かもしれないが、後半の改訂増補「新・木綿以前のこと」は比較的わかりやすく、日本における織物や染物の根底を知るには一番よいテキストだと思う。
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