学生時代にお世話になった先生の訃報を聞いた。
課題でお世話になったのはもちろんだが、女性が建築設計の土俵に上がるための道筋をつけてくれた、戦後のパイオニアの一人でもあった。当時の女性建築士の苦労や戦後の建築界の話など、お会いした折に聞く話はどれも興味深く楽しかった。
伝え聞いた話で印象に残っているのは「事務所を開くよりも、辞めるほうがこんなに大変だとは思っていなかった」と言っていたこと。新しいことを始めると、なぜかその言葉を思い出す。
学生時代が随分と昔の話になってしまったが、心から、お世話になったことを感謝すると共に、哀悼の意を表します。
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