進行形の展示
恐らく変わった事をしているだろうと思っていたが、会場に入ったとたん展覧会の主が目の前を横切るとは思わなかった。
そもそも石山修武氏の建築を語るのは非常に感覚的な部分が伴うので、特に建築と無縁の人に説明するのは難しいとは思っていたのだが・・・これが思った以上にインパクトのある展示だった。
なにが凄いって、研究室の分室が展示会場に置かれ、そこで日々プロダクトが行われる。描いたスケッチやエスキースは即壁に貼られて行く。形になった作品は製品として美術館のショップに並ぶ。
「まるで事務所だ!」と思うのだが、ここは世田谷美術館の展示会場。
こんなにも進行形!しかも建築の展覧会!
好き嫌いはともかくとして、物凄いものを見せてもらった気分である。それと以前、雑誌「室内」で連載していた自邸「世田谷村」のこれも進行形の模型が印象的であった。
「建築が見る夢 石山修武と12の物語」は8月17日まで。写真は企画展の中で作られたCDスタンド。
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