時代の色
渋谷のbunkamuraで開催されていた「青春のロシア・アヴァンギャルド」展へ行った。
最初に目に飛び込んできたのがカンディンスキーの風景画。え?カンディンスキーってこういう絵もあったの?!とビックリするプロローグ。
そしてこれだけ同時代、同国内の絵画を一度に見ると、なるほど、1枚だけの絵を見るのとは違った迫力がある。
キュビズムの影響を受けて画家達が試行錯誤していく過程。そして1920年代を中心とした世界的な情勢不安の中で、圧力を受けながらも芸術の姿を模索している姿が作風や色彩から浮かび上がってくる。ある作品は抽象的絵画へと向かい、ある作品は商業デザイン的な姿へと向かう過渡期の流れでもあるような気がした。
好き嫌いは別として、勉強になった企画展である。
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