辛口
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今の時期、三月の羊さんに小物と毛糸を置かせていただいている。他所では毛糸を出すことはほとんどない。どうしてかというと、大量生産ができないからである。
「なぁんだ」と思うかもしれないが、工業製品に慣れた世の中には相容れないのだ。
こと毛糸は素材なので、編んで足らなくなれば、普通お店に行けば同じ物が並んでいる。翌年になってもまだ手に入るかもしれない。しかし手紡ぎの糸は原料が「羊の毛」である。でもって、羊は「生き物」なのだ。
人間の髪の毛と同じで、同じ種類の羊であってもそれぞれの個体差がある。羊の種類が違えば、当然弾力や太さも違う。違うことによって、紡ぐ力加減や撚りの強弱も変わってくる。そして手持ちの羊を紡いでしまえば、当然、次は別の羊になる。
つまり、追加で納品する時は絶対に違う糸になってしまうのだ。
それを了解した上で、使ってください。もし200グラム300グラム以上になるときは、オーダーメイドで受け付けますのでご相談ください・・・と言っているのだが、「面倒」と思われるのかこの辺が理解されない。
中には私が毛糸のストックを作っておいて、それをチョイスして作品を作っているんでしょ?だったらそれを出せばいいじゃないと言った人もあった。
それは、ナイ。余った糸は多少あるが、作品を作る時はそれ用に分量だけ紡ぐのが基本。他の人が「糸を選んで編む」という部分が、紡ぐ人間にとっては「羊を選んで紡いで編む」という長いスパンになっているのだ。
なんでこんなことを長々と書いたかというと・・・去年の続き糸を買いに来たお客さんがいたとか。物凄く有り難いのだけど、毎年「売り切りです」と言っているはずなのだけどなぁ・・・とジレンマ。(去年はポロワス、今年はコリデール。当然糸は違う)難しいなぁ。
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年末のこと。
最近、お屠蘇をちゃんと用意することもなくなったなぁと思いその旨を言うと、普段は雑学で返してくる相方の反応が今ひとつ。おまけに話が通じずおかしいなぁと思ったら、そもそも「お屠蘇」の素が存在することを知らなかったという顛末。
ちょうどその日、酒屋に行く用事があったので探してみるが見当たらず。そこで古い記憶を手繰り寄せる・・・と行き当たったのが漢方薬局。そういえば、親がお世話になっていた時期があったし、ティーバッグの中身は漢方薬みたいなものだった。
なかなか信じてもらえなかったのだが、最終的には薬局で発見して無事に購入。子供心に「お屠蘇の素」なんて呼んでいたが、正式には「屠蘇散」という。
日本酒とみりんを少々足したものに一晩漬け込むと・・・うーん。薬用酒の味と香り。美味しい不味いはともかく、正月から身体によさそうだなぁと思うのは確か。
後日確認したところ、やはり漢方薬を服用していた時に、薬局でもらってきていたことが判明。しかも当時飼っていたネコがその匂いにマタタビ状態になったとか(^^;ネコにも魅力の屠蘇散、話のネタぐらいにはなりますでしょうか。
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