カケラの迫力
23年ぶりのコレクション展を見てきた。話には聞いていたし、他の展覧会でちょこちょこと見ることはあったが、まとめてお目にかかるのは初めて。
言ってしまえば全て「カケラ」。それも今はもう存在しない建物たちの壊した破片である。
が、数が半端ではない上に、その中の相当数は建築史の授業でとおりいっぺん出てくるようなもの、もしくは建築家が関わった建物が多く、思わず声が漏れてしまう迫力なのである。
興味がない人にはただのガラクタだろう。しかしカケラの多くは大正から昭和初期・・・戦前の職人の手によるものだ。よく見ればタイルの厚み、テラコッタの細工、モルタルの仕上げ、すべてに職人の手の痕が感じられる。特にスクラッチタイルの引っかき具合などは、もの凄く良い。
「建物のカケラ~一木努コレクション~」は江戸東京建物園で展示中。好きな人にはたまらない・・・とだけ言っておこう(^^;
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