金沢余談
今回金沢で一番驚いたのが、近江町市場が綺麗になっていたことである。
その近江町市場と一体に整備された「北國銀行」の建物。もちろん銀行としての機能もあるが、階上には「金沢アートグミ」というNPOのギャラリースペースがある。金庫の扉を移設したり、なかなかダイナミックな空間で面白い。ただ元々が遊技場なので、仕切りがなく、壁面が少ないので展示するのが難しいらしい。
なぜこんなことを書くのかというと、この建物、昭和初期に村野藤吾が設計したものなのである。もちろん整備はされているが、ことエントランスの空間は天井が高く、それに合わせた窓からの採光がステンドグラスのように浮き上がる。
嬉しいことに和菓子店の喫茶コーナーになっているので、当時も物凄くモダンであったろう空間を、ゆっくり味わうことができる。やはりいい建物は体感してもよいのである。
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