猶予
ここ数年、建築基準法と建築士法が随分と変わった。世間を騒がせた事件の影響だ。
基準法はあまりにも性急に改正があったために確認申請や現場は随分と混乱したし、現在も万全とは言いがたい。建設不況の原因の一つでもあることから再度の改正を嘆願しているとは聞くが・・・どうなるのか・・・。
そして建築士法だが、これも随分と変わって建築士の責任罰則等がハッキリと明言されるようになった。その中の一つに「定期講習」の義務付けがあり、少しばかり前に受講してきた。
実は平成23年までが猶予期間なのだが、「今のうちに受講したほうがいい」というアドバイスをいただいて、追加募集を行っていた日程で申し込んだのだが・・・定員1000名の会場で受講したのは半分の500名。1級2級木造建築士全てが対象で、しかも東京で受講する人は多いはず。なのに会場の半分しかいないのである。
主催する側も相当な危機感を持っており、猶予期間ギリギリの駆け込みが予想されるが、そのときに対応できるかどうか・・・と言葉を濁していた。確かに朝の9時半から6時近くまで拘束されるのだから大変は大変なのだが、事務所に所属する建築士は修了証がないと仕事をすることができない、罰則もありうることを考ると、先延ばしにすることのほうがリスクが高いように思う。
ちなみに講習は、物凄いスピードでテキストに目を通さなくてはならないので、これまたアドバイスをいただいたマーカーが大活躍だった。無事に修了証も届き、少しばかりホッとしているところである。
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