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2010.03.29

余市蒸留所

前の続き。

ニッカの余市蒸留所に行ったのは8年ぶりほど。前回は秋の入り口だったが今回は雪景色。そうするとますますスコットランドらしく見えるのが良い。

ゲートをくぐる辺りから、そして敷地内に入るとまだアルコールになっていない麦汁や倉庫に眠る樽の香り、それにウィスキーの香りが漂ってくる。アルコールが苦手な人には申し訳ないが、この香りがしてくるあたりで、すでに気持ちは倉庫の中の樽へと向かう。

なにしろ今回の目的は「樽」に会うこと。すでに終了しているが、「十年浪漫倶楽部」という樽の一口オーナー制があって、ずっと以前に申し込んだのだ。仕込む時、5年目、10年目、それぞれにボトルが送られてくる、その樽が眠っているのがこの蒸留所。普段は立ち入ることができない倉庫にて、ネームプレートのかかった樽と対面する。もう何年も北海道のこの静かな倉庫で眠っていた、と思うと妙に感慨深くなる。

人の手ももちろんだが、ウィスキーはその中に閉じ込められた時間を想像するのが愉しい。数年後、瓶詰めになって届いた時には、雪の中に眠るこの倉庫を思い出すのかもしれない。

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2010.03.25

至福

ずっと気になっていたウィスキーを飲んだ。値段もさることながら、格の高さもニッカで一番ではないだろうか。

「竹鶴35年」

他の年数の「竹鶴」はピュアモルトウィスキーだが、35年はブレンデッド・・・何種類ものシングルモルトとトウモロコシを原料とするグレンウィスキーを合わせたものである。35年というのは最低35年寝かせたウィスキーを使っている・・・ということなので、実際はそれ以上のものもブレンドされているかもしれない。

それだけでもウィスキー好きにはたまらないのだが、何よりもニッカの創業者である「竹鶴」の名前を冠している所が、自信の程をうかがわせる。ニッカの有料試飲の中では高額だったと思うが、蒸留所で味わうのだからと奮発した。ある意味、勉強代(^^;

普通ブレンデッドというと万人が飲みやすいものを連想させるが、これは違う。

香りも味も濃厚で上品。加水してもこれは変わらず、ブレンデッドでありながら個性的。さすがに年数の高いものを使っているだけに口当たりも良い。一言で言うならば「華やか過ぎない、でも凄く上品」。35年という時間を偲びながら、雪の残る余市蒸留所で飲むにはこれ以上のものはない・・・と思う。

他に余市のシングルカスク10年と20年も飲んだが、10年は若くパンチがある感じ。20年は新樽を使っているということでフレッシュで個性的。どちらも美味しゅうございました。

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2010.03.23

今年も毛刈り

里親になっているマンクスロフタンの毛刈りに行ってきた。

番号を探したけどいないなぁ~と思ったら、子供を生んだばかりで別棟にいたらしい。そして相変わらずバリカンの入りが悪いらしく、元気に暴れていた。シェアラーの工藤さん、いつもいつも暴れ羊を相手にありがとうございます。

カバーは相変わらず取れてしまっていたので、ホコリが凄い!うーん。ざっと1キロだけどの程度まで使えるか・・・。実は昨年の今時期、花粉症がひどくて洗うことができなかったフリースが溜まっているので、そちらも含めてそろそろ本腰をあげなければならない。

本当に、広い作業場がほしいなぁ・・・

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2010.03.18

検索

相変わらず我ブログの検索ワード上位は「プリントゴッコ」。

本体販売が終了し、消耗品も定番だけに減りつつあるがオークションでは未だ取引されているのだから、潜在的なユーザーはいるはず。けれど具体的な使い方となると、まぁ、確かにネットではあまり引っかからない。ゆえに当方にやってくるのだと想像するが・・・基本的に絵描きじゃないんで凄い作品を作っていないので申し訳ない。

それでもこのブログを通してデジタル製版機ユーザーとも繋がりが持てたので、書いた甲斐はそれなりにあるのかと思っている。まぁこれを見て、押入れの奥から引っ張り出して使おうかな、とでも思ってくれればよし。

写真は数日前に仕上げた新作。

1版目、リソースクリプト。2版目、デジタル製版機でフルカラーモードで輪郭を印刷。そうすると線がバッキリせず、網掛けをしたように柔らかく印刷できるので。3版目、水彩インクで印刷。全体にゴッコらしくなく柔らかな印象の画になった・・・と思う。

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2010.03.16

申し訳ない

最近携帯電話の番号を交換することがある。特に若い方だと「赤外線使えますか?」と聞いてくる。残念ながら4年も本体を替えていない上に「厳密に言うと携帯じゃなくってPHSなんだけど・・・」というと一様に驚かれる。

世間的にはそうなんだけれど、実は身近にユーザーが何人かいるので、打ち合わせやちょっとしたメールには同じ会社機種で便利なのだ。

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2010.03.13

地道に

編み、紡ぎ、撚り止めを行っている・・・が、今年もやっぱりやってきた花粉症。

昨年よりは遅いスタートだが、辛いことには変わりない。油断して編んでいたら、見事に具合が悪くなった。仕方なくマスク着用で編んでいる。

同時進行で別のこともしているから良いけれど、かなかなか形に仕上がらないのは精神衛生上どうにもよろしくない。撚り止めは・・・まだ支障はないけれど、玉巻き作業は辛そうだ。

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2010.03.06

ミュージアムショップ

博物館・美術館も好きだが、併設のショップも好きで良く覗く。

少し前に上野の国立博物館で見つけたのがこれ。

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尾形光琳の蒔絵を模した缶・・・に入ったクッキー(^^;もちろん入れ物欲しさで購入したが、中身のクッキーも東京會舘謹製で美味。

下手な雑貨屋さんよりも面白い!

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2010.03.03

資料

縁あっていただいた古い住宅の間取り集。戦後の文化を直接取り入れるわけには行かないが、見れば日本の住宅の変遷はわかるし、何より生活の形を想像するのは楽しい。

こと昭和30年代40年代のものは雑誌でも最近なかなか出てこないので、有り難い資料だ。

技術の進歩でシステムが日々変わっていく分野だったら必要ないのだろうが、人が生活するということは基本的に変わらないし、こと現在の日本の住宅は明治以降の比較的浅い歴史のものだから、その流れをすっ飛ばして何かを作るなんてのは難しいはず。ある程度古いものを踏襲しつつ、作り上げるのが順当だと思う。

そういう意味でも趣味の上でも有意義な本なのだが、処分する端から保存版の資料が増えていくのが、何とも悩ましい。

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