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2010.08.26

たす

冬に向けて作品作りをしている。その中の一つに、人形作家のコヤナギさんと童話作家の九十九さんとのコラボレーションが含まれている。

童話と人形とニット・・・一件繋がりがなさそうな分野だが、以前から何かをしてみたかった。その「何か」が決まって動いているわけだが、これが思った以上のよい物になりそうで、今からワクワクしている。

コラボレーションの面白いところは1+1が決して2にならないこと。もちろんマイナスになることもあるだろうが、3や5になることさえある。そのためには時間と密なコミュニケーションが必要になるが、その手間をかけても形になった時の嬉しさは大きい。

例えば世田谷233で行う「着物コモノ」にしても、作家10人だからイコール10ではなく、20にも30にもなっているのは見ていただければ判ると思う。

そして自分の作品を作る時も、それぞれの羊とコラボレーションしている気分で紡いでいる。だから2度と同じ糸は出来ないし、同じ形もできない。作家性という点では優柔不断も甚だしいのだが・・・(^^;

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2010.08.20

リスト整理

出来上がると撮っていた作品の写真を整理する。

写真は基本的にデータを流してDPEで焼いてもらい、ファイルに放り込んでいるだけなので、たまに手入れしないととんでもないことになるのは必須。今回は作品が手元を離れるようになってからの数年分なので、さすがにそこその分量(^^;

カテゴリー別に分け、手元にないもの、編みなおしたもの、在庫として手元にあるものに分ける。もちろん撮り損ねている作品もあるが、写真のある分に関しては判る限り出展した時期などを記入。これで在庫管理もやりやすくなるか・・・・と期待しているが、やっつけるのに3日ほどかかったのはさすがに疲れた。情報管理は大変だ。

Pict4622

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2010.08.17

久しぶりの布印刷

初めて「エコバッグ」というものに刷ってみた。

結論から言うと、Tシャツのように伸縮のある素材ではないので刷りやすい。けれど今回は数が多かったのでそれなりに苦戦。

というか、これまた普段使わない「黒」のインクを使ったのだが、これが白に次ぐ乾きの速さ。5枚ほど刷るとマスターが目詰まりしてしまうのだ。幸い自分の使っているデジタルマスターは水洗いができるので、途中で水拭きしては作業するの繰り返し。ついでに長らく使ってなくて、明らかに劣化しているインクは処分。

相変わらず作業中の写真は撮れないので、布印刷の時の道具などを・・・

スキージーは理想科学で販売しているプラスティックのもの。黄色のヘラはずっと以前に世界堂で購入。布インクは使う直前に水分調整してよくかき回さないとムラになるので、重宝している。以前は金属のヘラを使っていたが、残ったインクをこそげる時にマスターを傷つける可能性もあるので。

マスターを布上に仮止めしておくテープは、図面を扱う人にはお馴染みのドラフティングテープ。ま、普通は今流行のマスキングテープとかなんでしょうけれど、手元にあったのがこれなので・・・(^^;

Pict4620

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2010.08.13

日光パワー

ギャラリー仲間の風舎さんに、紫蘇漬けをたんまりと頂いた。梅干を漬ける時の副産物だとかで、ありがたく頂戴する。

早速広げて、炎天下のベランダで天日干し。この暑さなので、見事に3日ほどでパリパリに乾燥。日光パワーさすが!

すり鉢で砕いて2瓶ほどできあがった。向こう1年、オニギリの彩として活躍することでしょう。風舎さん、ありがとう!

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2010.08.11

流れを考える

この時期になると戦争に関連した番組を放映する。それでいて終戦記念日を知らない、原爆と戦争は別物だと思っている若い世代がいると聞く。学校で教えない日本の近代史がスッパリと抜けて、太平洋戦争しか知らない。それで「戦争反対」と簡単に言うのはどうかと首をかしげる。

特に明治になってからの日本は、それぞれの立場で様々な思想が生まれ、右往左往した時代。もちろんそれが必ずしも良い結果であったとは言わないが、そうやって今の日本が出来上がってきたのは事実。

部分的に取り出したって、物事はそれ以前から流れがあるわけで、そこだけ見たって物事の本質を見ているわけではない。けれどどういうわけか、明治から昭和の戦前にかけてについての情報は乏しい。だからこそ、学校で教えて欲しいと願うのだが・・・その前に日本語も危うくなっていないかと心配している。

写真は昔、雑誌「室内」に連載していた山本夏彦氏の対談集。読み慣れない人にはちょいと面倒な文体だけど、戦前を過ごした人ならではの内容は面白い。

Pict4580

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2010.08.08

「崩れる」と「崩す」

ここのところ週末になると浴衣姿の人を随分と見かける。昨日も随分と見かけたが、今年は袷が逆の人には出会わず、ひとまず「ほっ」。

洋服の感覚で「わざと着崩してる」と言ってしまえばそれまでだが、和装の場合「崩す」と「崩れる」は明らかに違うので言いわけにもならないのが難しいところ。

知っていて崩すのはカッコいいが、知らなくて崩れちゃった姿は見ていて見苦しい以外の何者でもない。男性でも自分流に着たい方はいらっしゃるでしょうが、崩れた姿で最初から着るのと、「作法は知ってるけど崩してるんだよー」というのでは、全くもって色気もカッコよさも違う。

特に50、60の年齢行った和装慣れした方が自分流にラフに着こなしている姿がたまらなくかっこいいのは、「色々着て見たけど、自分にはこの着方が合っている」という余裕を感じるからかもしれない。

ちなみに女性の浴衣で気になったのは、胸元が「Vゾーン」になっていること(^^; 衣紋を抜いていない証拠なんだが・・・個人的に浴衣はぐいーっと衣紋を抜いたほうが好きなんだよなぁ。

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2010.08.05

冬に向けて

ボウ・シェイバー作品の中でも人気者の一つ。シルバーを使った「ひつじチョーカー」を製作中・・・といっても、これはボウ・シェイバー相方の担当。暑い中、秋冬に向けて準備中。

フラッシュで反射しててらてらしていますが、決して魚ではありません。

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2010.08.03

見た目の涼しさ

ギャラリー世田谷233で毎年行っている「浴衣の日」。

浴衣を着て夏を愉しみつつ、ビールでも飲みましょう・・・って程度の納涼会ですが、ここ数年の着物コモノの活動もあって、今年は浴衣男子が女子よりも多いという結果に!

しかも昨年、着付けのワークショップを受講してくれた皆さん、帯の位置といい、本当にびしっ!と決まってらっしゃる。

もちろん夏が暑いのは同じでも、ジーンズが浴衣になっただけで、不思議と見た目の涼しさが漂うのがよろしい。動きも当然ゆったりするし、小物も手ぬぐいや扇子をおおっぴらに使えるのも、嬉しい季節。(最近は洋服でも使っていますが)

ま、女性の場合補正とか帯とかあるので、部分的に暑いんですが・・・素足に下駄を履けば「夏だなぁ」と思うのが日本人的(^^

残念なのは、今年は暑すぎて着物を着る勇気がないこと・・・。夏着物って見た目は涼しいのだけど、なかなか(^^;

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2010.08.01

理屈ではなく

本能が受け付けないものが存在する。どこかで意識はしていたが、いざ直面すると理性よりも先に体・・・否、脳が拒否反応を示した。

辻褄の合わない言葉ほど気分の悪くなるものはない。

何よりも、他者を否定してまで思想を押し付けられると腹が立つ。立場が違えば見方も考えも違って当たり前。人の数がだけ考え方も信じるものもあるのが当たり前。そんな当たり前が当たり前でなくなる・・・ひょっとして戦時中というのはそんなだったのだろうかと、想像する。

まぁ、下の写真も「聖地」と呼ばれているのだけれど・・・思想とはまったく関係ないのでご安心を(^^;

Pict4381

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