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2010.08.11

流れを考える

この時期になると戦争に関連した番組を放映する。それでいて終戦記念日を知らない、原爆と戦争は別物だと思っている若い世代がいると聞く。学校で教えない日本の近代史がスッパリと抜けて、太平洋戦争しか知らない。それで「戦争反対」と簡単に言うのはどうかと首をかしげる。

特に明治になってからの日本は、それぞれの立場で様々な思想が生まれ、右往左往した時代。もちろんそれが必ずしも良い結果であったとは言わないが、そうやって今の日本が出来上がってきたのは事実。

部分的に取り出したって、物事はそれ以前から流れがあるわけで、そこだけ見たって物事の本質を見ているわけではない。けれどどういうわけか、明治から昭和の戦前にかけてについての情報は乏しい。だからこそ、学校で教えて欲しいと願うのだが・・・その前に日本語も危うくなっていないかと心配している。

写真は昔、雑誌「室内」に連載していた山本夏彦氏の対談集。読み慣れない人にはちょいと面倒な文体だけど、戦前を過ごした人ならではの内容は面白い。

Pict4580

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