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2010.11.29

長く着る

物を作るようになってから、ジーンズは制服のような存在。着る頻度も高いし、作品展やイベントがあれば平気で膝をついたりするので消耗が激しい。2年も履くと膝に穴が開いてしまうのが常である。

個人的にまっさらなジーンズを履きこんでいくのが好きなのだが、これが難しい。男性用は「定番」と呼ばれるものが常にあるのだが、女性用はシーズンごとに変わってしまう。以前良かった型番も次にはなく、しかも近年はデコレーション重視、らくらくストレッチとかでデニムでない素材が多い。

「とにかく、普通のが欲しいんだ!」と喚いても売っていないのである。

「そんなはずないでしょう」という御仁もいるかもしれない。我が家の相方もそうだった。が、近所のジーンズショップからメーカーのフラッグショップ、果てはアメ横まで探しても「当たり前」がないと判明した時にはようやく納得してくれた。

そんな状況だったが2年前、思いも寄らぬところで「当たり前」に遭遇した。それが写真の桃太郎ジーンズ。偶然立ち寄った倉敷・児島の直営店で初めて知ったのだが、ジーンズ好きの間では有名ブランドだったらしい。お値段は少しばかり良いのだが2年経った今でも膝は抜けず、ステッチが先に擦り切れてしまった。

実は購入した時に「ひどくなる前だったら修理できますから」と言われ、半信半疑で先日、東京の支店に持って行った。ジーンズのリペアなど考えたことがなかっただけに、岡山に戻り綺麗にステッチされてきたのを見たら感動すら覚えた。これであと2年は履ける!

そしてやっぱり日本のモノづくりは凄い!

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