ガーンジーセーターを編みたいと思ったのはもう10年位前で、けれど当時、手に入る資料がほとんどなかった。糸も扱っているところがなく一度は自作しようとしたのだが、あっけなく断念。
紡いでる人ならわかると思うんだけど、手紡ぎの糸は市販糸よりふくらみが大きくなってしまう。本来のガーンジーヤーンは5plyで、これは「紐」に近い。
もちろん羊の種類にもよるが手紡ぎでは3plyが限界だし、逆に紐みたいな糸だから、あの独特な模様が浮き出る。これはお土産でもらったアイルランドアランの糸を編んでみたときに、物凄く実感した。
そんなわけで自作の糸を断念した数年後、ネットショップでガーンジーヤーンを見つけ、思い切って購入。届いた糸を見て「やっぱり紐だぁ」と感じたのは言うまでもない。
そこからさらに数年たち、つい先日、初めて本物のガーンジーセーターを見る機会があった。機械編みのメーカー品だが、イギリス製のガーンジーセーター。
その密な編み目とニットとは思えない手ざわりを体感して、ようやく納得した。
「なるほど、これか」と。
日本語のガーンジーセーターの本も持っているのだが、日本のメーカー糸で編んでいるので、風合いはかなり柔らかな印象。人によってはそれで良いのだろうが、やっぱり本場に近いものを編んでみたい!
幸い今年は個展の年ではないので、編む時間は取れそう・・・ということで、資料の再読から始めた。
ちなみに使えると判断した資料はこの2冊。

長い間絶版で、自分もオークションで購入した(写真は再販されたもの)「海の男たちのセーター」。
これはガーンジーセーターの特徴と地域ごとの違いを見るには最高のテキスト!
このブログを書いてる現在、日本ヴォーグのネットショップで扱ってる様子。
そして右の「ニッティングガーンジー」は書いてる現在、ワークショップ金の羊さんで取り扱い中。アメリカで出版された本なので、説明文がわかりやすい。もちろん英語だがガーンジーの編み方の特徴を写真で解説してるので、編み物ができる人なら問題なく理解できるはず。
次の段階に進めたらまたここに書くと思いますが今回はここまで(^^;
ひとまずニッティングもやってるぞーってことで。